保守・メンテナンス
MAINTENANCE
SAMステムナット摩耗自動計測システム
概要
電動弁アクチュエータに装着されているステムナットのねじ山が摩耗しステムが脱落すると、電動弁は動作できなくなり、復旧に多大な時間や労力を費やすことになります。
このステムナットの摩耗状態を正確に把握し、適切なタイミングで交換することが、電動弁の安全管理上重要となります。
SAMはアクチュエータを非分解で簡易的にセッティングできる専用のセンサとソフトウェアにて、ステムナットの摩耗量を定量的に計測することができます。さらに、計測データの蓄積により傾向管理が可能となり、ステムナットの交換時期を把握できます。
特徴
- ●従来の計測方法に比べ信頼性が向上
- ●摩耗量を定量的に短時間で確認
- ●計測、診断結果を電子データで保存蓄積
- ●非分解点検
摩耗計測のしくみ
電動弁アクチュエータを手動に切替、ハンドルを回してステムナットを回転させます。
ステムナットとステムの間には隙間が設けられており、ナットのねじ山がステムのねじ山に接触するまで空転します。
空転が終了するとステムナットの回転がステムに伝わりステムが動作開始します。
測定弁毎のステム諸元を入力し、ステムナット回転開始からステム移動開始までの空転角を測定することで摩耗量を計測できます。